戸狩を体験する

田植え・稲刈り体験

戸狩の大自然の中でお米作りを体験

美しい自然、きれいな水、澄んだ空気がつくり出すおいしいお米。
戸狩では、春の田植えと秋の稲刈りをそれぞれ体験することができます。
青空の下で行う農作業は、忙しい日々で疲れた心を癒してくれます。

市場に出回ることが少ない「幻のお米」

魚沼産のコシヒカリといえば、誰もが知っているブランド米ですが、戸狩のお米も負けていません。戸狩は日照時間が長く昼夜の寒暖の差が大きいこと、ブナの原生林から流れるミネラル豊富な水を引いていることなどから、良質なお米を作るための条件が揃っています。新潟県の魚沼地域に隣接して似た気候・風土を持つことに加えて、生産者が工夫や努力を重ねながらお米作りを行うことで、魚沼産に見劣りしない品質のお米が育つのです。戸狩のお米は生産量が少なく、市場に出回ることが少ないため、「幻の米」とも呼ばれています。これまでに「全国米・食味分析鑑定コンクール」で金賞を受賞したこともあり、炊きたては言うまでもなく、冷えてもおいしいと評判です。

春から秋にかけて行うお米作りの1年間

お米作りは、春から秋にかけて行います。戸狩では、雪が溶けて気温が上がり始める4月に田んぼの準備が始まります。トラクターで田んぼを耕す「田起こし」、水が外に漏れないように水田の境を泥土で塗り固めていく「あぜ塗り」、水を張った田んぼで土をかき混ぜながら表面を平らにする「代かき」。これらの準備が終わると、いよいよ田植えが始まります。
戸狩では例年5月中旬〜6月下旬頃に田植えを行います。10〜15センチに成長した苗を、田植え機で植えていきます。田植え後も追肥や除草、害虫防除などの管理が欠かせません。
苗が根付くと根元から新しい茎が生えて、次々と枝分かれしていきます。そして枝分かれが止まると、ぐんぐんと茎が伸び始めます。その間、水田の水が無くならないよう、毎日川から水を入れます。出穂、開花などの生育段階を経て稲穂が実ります。9月中旬〜10月上旬になると稲穂が黄色くなり、籾(もみ)が乾燥したら収穫機で刈り取り。刈り取った稲は、はぜ掛けや乾燥機で乾燥させ、籾殻を取り除くと玄米になります。

昔ながらの方法で行う田植え・稲刈り体験

戸狩では重機を使わない昔ながらのやり方で、春の田植え、秋の稲刈りをそれぞれ体験できます。どちらの体験も3時間くらいの内容です。田植え作業は、ぽかぽか陽気の5〜6月に体験できます。水を張った田んぼに素足で入り、目印のひもに沿って苗を一本一本植えていきます。苗の根を下にして土に差し込み、土を軽く押さえて固定します。この作業を繰り返して、田んぼ全体に苗を植えます。田んぼの中には、オタマジャクシやアメンボ、タニシなどの生き物も。肌で感じる田んぼの水温や泥の感触に、大人も童心に帰って楽しめます。
稲刈り作業は、稲穂が黄金色に色づいて垂れ下がる9月〜10月に体験できます。昔ながらのやり方で稲を鎌で刈り取っていきます。刈った稲は自分で運べるくらいの量に重ねて、ひもやワラで縛ります。刈り取りが終わると、お米を無駄にしないように落ちた稲穂を拾います。こうした作業は、食の大切さや生産者の苦労を学ぶ機会になります。そして、自分で穫ってその場で食べる、そんなぜい沢が味わえるのは農業体験ならでは。自分で刈り取った新米で炊くご飯は最高の味わいです。

戸狩で田植え・稲刈りを体験する

地元の農家との交流も農業体験の醍醐味の一つ。話をしながら一緒に作業することで、お米作りへの思いや苦労を垣間見ることができます。田植えや稲刈りの体験の予約はそれぞれの宿泊施設で受け付けており、体験の詳しい内容や必要な持ち物などは事前に確認しましょう。

田植えや稲刈りの体験は、日本の伝統的な農業文化に触れられる貴重な機会。こうした農業体験を通じて、地域の暮らしや文化、人々の温かさを知ることができます。大自然の中で農作業に汗を流せば、きっと忘れられない思い出になります。

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