戸狩を観る

高源院

戸狩の文化と観光を担う古刹

戸狩温泉スキー場の麓、別名「あじさい寺」として親しまれている曹洞宗三嶋山高源院。開創600年を越える古刹で、古くから地域に根ざし、広く活動を行って来た歴史ある寺院です。

地域の生活と観光を支えて来た由緒ある高源院

戸狩温泉スキー場の手前に見える立派な石門。奥には樹齢300年とも言われる大きな一本杉がそびえ、さらに奥に続く杉並木の先に、高源院の本堂はあります。高源院は、平成11(2000)年に開創600年を迎えた戸狩屈指の古刹で、本尊に大恩教主本師釈迦牟尼佛を祀る由緒ある寺院。正式名称は曹洞宗三嶋山高源院といい、寺伝によると、永仁3(1295)年に、前身である真言密院・萬用山慈専院がこの地に開かれ、その後、応永7(1400)年に曹洞宗に改宗。名称を三嶋山興源院とし、さらに大永5(1525)年に現在の三嶋山高源院の名に改称し、今に至ります。本堂は享保4(1719)年に建立され、厳かな佇まいからはその歴史の深さを感じます。

 このように古くから戸狩の地に根ざして来た高源院ですが、地域貢献活動の歴史もまた古く、第26世住職、忠安雄孝大和尚は、高源院から庭続きとなっている戸狩温泉スキー場の祖でもあります。戦後、このあたり一体だった太田村の村長も務めた忠安雄孝大和尚は、地域経済振興のために、住民を苦しめる豪雪を逆に利用して、仲間と共にスキー場を開発。豪雪地域の冬に新風を吹き込みました。

 こういった気概は、戸狩観光協会会長も務めた現28世住職・江澤一遠住職にも伝わっているようで、2005年の新潟県中越地震の際には、戸狩の民宿を利用して十日町市民の無料受け入れを行ったり、東日本大震災では義援金の支援等の活動を行っています。

初夏の境内を彩る1万本のあじさい

さらに、話題になっているのは、最近新たに安置された、本堂前の「ぽっくり観音様」。その名の通り、苦しまずに「ぽっくり」突然にあの世へ逝けることを願った観音で、「病気を持ち、苦しんで長生きするよりも、元気に生きてぼっくりと大往生を遂げた方が幸せじゃないか」という長寿県・長野県における住職の率直な願いが込められています。また、にこやかな観音様は「ぽっくり下駄」を履いており、ウィットに富んだダジャレから「笑って明るく生きよう」という住職の人柄の面白さ、明るさが伝わります。このぽっくり観音の向かいには、悠々自適な生活を願う「ゆうゆうじぞう」も安置されています。肩の力を抜いて悠然と生き、元気にぽっくりとあの世に逝く。誰もが望む実直な願いかも知れません。

施設情報

施設名曹洞宗三嶋山高源院
所在地長野県飯山市大字豊田6356
電話番号0269-65-2202
ホームページhttp://www.ajisaidera.jp/
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